8月27日
青森県むつ市はのんびりしていた。
父に日本酒を買って帰り、その晩は二人で一升飲んだ。
東京に出て、はや20年。
今は親子の会話と言うより東京の社長と、むつの社長の話という感じだ。
父は、私の話に大変興味があるらしく、いろいろ聞かれた。
私も、父の若い時の話や事業の立ち上げ、苦労話、嫌がらせ、横やりなどなど、
たくさん経験してきた話に夢中で耳を傾けていた。
今は、本当に幸せそうだった。
成功の定義はいろいろあるが、私は父を成功者だと思った。
先ず、仕事が好きである。
魚や野菜、食品類をトラックに積んで、町から遠い民家(お得意様)をまわっていく。
買ってくれるお客さんがいる。後は良いものを仕入れる。
魚は長年の目利きと仲間からの情報で、良いものを安く仕入れる。
だから利益が多いのです。
野菜は家で採れたものを売る(母が作っている)。
売り上げは全部母へ。母はそれで趣味の『花』を買うそうだ。
米も自家製で作っているので、しっかり売れる。
利益が多い。
趣味の盆栽も成長し、中々上等なものがそろい、自慢である。
好きな巨人戦を観ながら酒を飲み、酒の肴は大間のマグロ(安く入る)や最高のイカ刺身、
地元の野菜を使った料理。
休みも好きなときに休みます。
私は、今まであまり父を分析しませんでしたが、今回の帰省では本当に強く感じました。
人の幸せは本当に多種多様であり、面白いんだなぁと感じました。