本日の講師は、佐藤洋二郎先生!
経歴
1949年福岡県宗像市玄海出身。中央大学経済学部国際経済学科卒業。
1976年に処女作『湿地』を「三田文学」に発表。
1995年: 『夏至祭』で第17回野間文芸新人賞。
2000年: 『岬の蛍』で第49回芸術選奨文部大臣新人賞。
『猫の喪中』(第123回芥川龍之介賞候補)
2001年: 『イギリス山』で第5回木山捷平文学賞。
2005年から日本大学院芸術学研究科文芸学専攻教授
という凄い方です。
テーマは『あきらめない修業』
佐藤先生は『離島巡り』『神社巡り』というユニークな趣味をお持ちです。
日本に神社は8万余社あるそうですが
佐藤先生が今まで巡った神社の数は5000社との事。
神社がある場所は、水が良いのでお酒はおいしいし、
温泉があり最高だとおっしゃていました。
いじめはなぜいけないか?
人間は孤独に出来ている。妻や子供がいても ふと寂しくなる。
何とかいろんな事をして気を紛らわしたり、居場所を探す。
いじめるという事は、ただでさえ孤独である人間をもっと孤独にさせてしまう。
自殺や犯罪に繋がるのはそういった理由があるのではないでしょうか。
そんな話から、
◇学問とは何か? → それは疑う事、問い学ぶこと。
◇教育を受けるとは? → 知識を得るためではなく、困ったときに役立てる為。
けして偉くなるなど、そんな理由ではないはず!
とバッサリ切ってくださいました。
「フセインはなぜ、殺されたか?」についても言及。
フセインはユーロ建てで貿易しようとしたから、アメリカが言いがかり付けたそうです。
フランスやドイツがアメリカに協力して兵を出さず、イギリス・日本が協力した理由はそんな簡単なところに答えがあったりするのです。
そして日本の公共事業に関してもバッサリ!
日本の公共事業は土木産業(世界で約135万社の土木建設会社のうち、日本になんと約60万社もある。〈7年前〉)
ちなみにアメリカの公共事業は軍事産業(2年に一回戦争している)である。
最後に、佐藤先生は10年間ずっと作品が評価されず、ボツだったという話も
して下さいました。
それでも、賞を取るほどの小説家になれたのは、ズバリ『やり続けたから』だそうです。
ラストメッセージとして、
好きな事を見つけて下さい。
好きな事しか伸びない。
好きな事しか我慢できないから。
人は何かを成す時には時間がかかる。中国ではそれに果物の名前を付けた。
果物はきちんと栽培して実をなすまでにそうとう時間がかかるし、大変だからだそうです。
結実、結果、成実 など、そこからきています。
しかし一番は 『やる気』 !これが重要とのこと。
その後の懇親会でも23:30まで関係者で大盛り上がりでした。
特に、日本の歴史のタブー話は、本当に面白かった。
佐藤先生、本当にありがとうございました。
(おまけ)
当日は、先生の息子さん(TAKU17歳)が一緒に来て父の後ろ姿を見ていました。
ちなみにTAKU君はアームレスリングの21歳以下の日本2位で高校生チャンピオンという事で、
戦った人は私も含めて、皆撃沈していました。強い!
→ BEST 「第24回しがくセミナー 佐藤洋二郎様講演会」
私は今まで小説にあまり興味がなかったのですがこのセミナーに参加し、小説を読みはじめました。世界がひとまわり大きくなった気がします。
セミナーに参加いただき、ありがとうございます。
私も小説は数年前まで苦手でしたが、様々な書物を読んでいるうちに、ドンドンスピードアップしてきました。今は山岡壮八の徳川家康を読んでいます。
お返事ありがとうございます!私もずっと苦手でしたが読むように努力できるようになりました。徳川家康って難しそうですね。でも私もいつかそういった本を読めるようになりたいです。今は樋口一葉のたけくらべに挑戦しています。日本のお札にのっているけどんな人なんだろうと思って読み始めました。