弊社で開催した
「日本の伝統文化を伝える会」
に参加して浴衣や屋形船、日本の文化に触れて下さった、
ロシアの方から感想を頂きました。
以下紹介します。
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この度は大変貴重な体験をさせてくださり、誠にありがとうございました。一生の思い出になりました。
私は長年、大学で日本の歴史や文化を学んできましたが、実際に自分で 伝統的衣装である着物を着て、日本人の生活の中で親しまれてきた屋形船に乗るというのは、初めての体験でした。
着物一つをとっても、色合いや模様、素材、帯、小道具などなど、 本当に多様性に富み、繊細で美しく、このような民族衣装にいまだかつて、私は出逢ったことがありません。屋形船も、本当に風情があり、何事も即物的、機能的に物事を済ましてしまう欧米とは違った感性を感じました。
このような 感性は、日本人が革命や戦争などで中断することなく、長い時間をかけて歴史を紡いできた中で、形作られ、受け継がれてきたものなのだと思います。
ここに、日本が明治維新を成し遂げ、また世界に類を見ない文化大国・経済大国として、その地位を保っている秘密があるのだと感じました。長い蓄積の上に初めて、現在の日本のおもてなしや、優れた技術が可能になっているのだということを実感したのでした。
ロシアでは残念ながら、革命などがあり、文化や伝統といったものが、途切れた時期がありました。自分の国の歴史や文化を壊し、忘れてしまったとたんに、ロシアは悪い方向へと進んでいった様な気がしています。私たちも、歴史や文化を大切に次の世代に伝えていくという姿勢を、日本から学ぶべきなのだと思います。
しかし、一方で、欧米で日本の勉強をして、実際に日本に来ると、その ギャップに驚いたことも事実です。ほとんど着物を着ている人はいないし、食事も欧米化し、生活にも「日本」だと感じられるものが少ないような気がします。
そして私が勉強してきた武士道や禅などの、高い精神性を受け継いでいる人も少ないのではないでしょうか。日本が世界を惹きつけてやまない魅力・強さの源が、もし日本が長い年 月をかけて培っていた文化にあるのならば、私は将来の日本にあまり希望的な感情を抱くことはできません。
本当に世界がうらやむような文化・歴史をもっているのに、それをわざわざ日本人自ら捨て去ってしまっているように思えるのです。どのような生活を選び取るかは、日本人の勝手であることはわかっていますが、日本の文化伝統を愛する外国人として、本当に残念に思います。
今回の貴重な体験を無駄にすることなく、私も少しでも日本の文化・伝統を伝えていける人材になれればという思いを強くしました。何よりもロシアには、日本にあこがれている人が多くいます。もっと日本のことを深く知り、ロシアと日本の懸け橋になりたいと思います。
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日本人として誇れること、
そして、私達では知ることが難しい、外から日本を見て、実際に来日されて感じられた
率直な感想を頂きました。
日本人として感じる事も多いのではないでしょうか。
そして多くの方にそうであってほしいと思います。
その為にも、我々は引き続き大切にしなければならないものを
目の前のお一人お一人に伝えていこうと想います。
このような感想を頂き、大変感謝です。
機会がありましたら、また一緒に楽しみ、勉強していきましょう!
室舘社長
日本に憧れ、日本に来て、しかし現代日本の姿に戸惑いを感じている友人に、こんな日本人・日本の団体もいるぞ!ということを伝えることができ幸せです。
本当にありがとうございました。
おおおおおお
すごい