さて、もっとも楽しみにしていた2日目。
ブータンツアーの本番です。この日はブータンの要人を表敬訪問する
ということで、朝から胸が高鳴っていました。
午前中は、なんとブータンの首相を何度も経験し、
現在、内務大臣、ブータン国立大学の学長、航空会社のトップ、警察のトップを
兼任されている Jigmi Y.thinleyさんにお会いすることに。
ゾンカという国会の駐車場にドキドキしながら到着。
そこから歩いて1分ほどで玄関なのですが、なんとその1分のところまで、わざわざ外務省の車が迎えに来てくれました。
さらに両側には、両足をビシっと揃えた警備員が3人。きっちりとした礼をする姿は、スタッフの芳賀くんを見ているようでした。
とんでもないVIP待遇です。
さて、Jigmi Y.thinley内務大臣がいかに凄い人かというのは、
一緒に行った、イケメンのツアーコンダクターのチェンチョンさんの対応でわかりました。
チェンチョンさんに内務大臣のところへ一緒に行こうと誘えば、顔を真っ赤にして喜び、
内務大臣と話をしているときに、もう少し近くへ来いと言っても、ほんの少ししか近寄りません。
緊張してかしこまり過ぎるほど、かしこまっていると分かりました。
後ほど聞いてみると、心臓が破裂しそうだったそうです。
そんな内務大臣とのお話は、ペマ先生とブータンの問題点についてがメインでした。
内務大臣から、私の仕事を聞かれたので
「1000人の若者に教育しています」と答えると、
さらに「何を教えているんだ?」と聞かれたので、私は
「人間学です。感謝の心や礼儀、マナーの大切さを教えています。
具体的に言うと、自分を産んでくれた母親や、国を守るために死んでいった先人に感謝することなどです。」
と、いつもと変わらず伝えました。
すると、内務大臣の目がカッと開きました。
「ブータンの抱えている悩みは、あなたが言ったことです。
?ブータンが大切にしてきた伝統が最近乱れかけてきた。モラルが下がってきた。
ぜひ来年、ブータン国立大学でスピーチしてもらいたい」
との依頼を頂きました。
あとで「冗談ですかね?」とペマ先生に聞いたら、
「いや、あれは本気だ。」と言って下さいました。
この瞬間に来年のツアーが企画されることになりました。
こういった教育というのは
ちょっと話をしただけで変わるなら苦労しません。
弊社、株式会社キャリアコンサルティング で行っている教育は、ブータンの国王と内務大臣が
常々問題視していて、今後様々な国でさらに問題視されていくことだと思います。