大田記念浮世絵美術館にて

7月8日

本日は原宿にある大田記念浮世絵美術館 に行ってきました。

その日は榎本紀子氏による、「五十三次の受容と展開」と題した
浮世絵の世界では有名な歌川広重の東海道五十三次に関するセミナーが開催されていました。

大田美術館

東海道五十三次と言えば、言わずもがな歌川広重が有名ですが、
他にもかなりの数の作品が現存しているそうです。

他の作品と比べながら、説明されており、日本の伝統文化としての浮世絵について
改めて勉強になりました。

なるほどと感心していると、ある男性が「掛川、沼津の部分におかしいところがある。当時の地図を見比べてもこのような見え方はおかしい。広重は実際に旅行したわけではなく、自分の目で見ていないのではないか。」という広重の絵に対しての批判の質問をいたしました。

このようなセミナーでなぜか勝ち誇ったかのように次々と言葉を投げかけるその人の話を聞きながら、「なぜいい空気を壊すのだろう?」と不思議に思いました。
実際、その話の最中に7~8人は部屋を出てしまいました。

しかし、その後すぐ「広重は鳥の目線で見た風景を描くという技法を使ったことで世界的に有名です。見たものをそのまま描くことが正しいと信じていたゴッホ、ルノアール、モネ、ゴーギャンなどのいわゆる『印象派』の芸術家へ衝撃を与えたのです。絵を見る人に何を与え、感動を与えるかが芸術家としての真価ではないでしょうか」というコメントを述べた方がいらっしゃいました。

その言葉にうなづいている人が多く、私も正にその通りだと感じました。

いかに良いものでも否定的に見てしまったら何も得ることができません。
これはどんな世界でも言えますが、ダメ出ししようと思えば何でも言えてしまいます。

歳をとればとるほどその才能は磨かれてしまいますので、否定的な意見ばかりが頭を過ぎっているときは自分を戒めましょう。

特に芸術の世界ではその感覚が顕著であると感じました。

世界に衝撃を与えた浮世絵という日本文化。以前のブログで、ゴッホと浮世絵の関係を書きましたが、事実というのはどんな理論にも勝るものだと思います。今後も日本文化の復興に真剣に取り組みます。


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