しがくプレミア塾でお世話になっている、高森明勅先生の新著『天皇と国民をつなぐ大嘗祭』を拝読。
大嘗祭について非常にわかりやすい内容になっており、早速社員にも薦めました。
大嘗祭を「天皇陛下の即位後、最初に行われる新嘗祭」と思われる方も多いと思いますが、天皇と民の関係性について大きな違いがあります。
元来、新嘗祭にもちいる稲や粟は、「官田」と呼ばれる天皇の個人的支配下にある田地のものが使われてきました。しかし、大嘗祭にもちいられる稲は、個人的支配の外部にある悠紀(ゆき)・主基(すき)両地方の公民の耕作田のものが使われていて、まさにタイトルの通り天皇と国民をつなぐのが大嘗祭です。
平成2年以来、約30年振りとなる大嘗祭がおこなわれる今こそ読んでいただきたい一冊になっております。
合わせて最近参考にしている本を紹介いたします。
■『13歳からの「くにまもり」』(著:倉山 満 /扶桑社新書)
■『知りたくないではすまされない ニュースの裏側を見抜くためにこれだけは学んでおきたいこと』(著:江崎 道朗/KADOKAWA)
■『親日を巡る旅:世界で見つけた「日本よ、ありがとう」』(著:井上 和彦 /小学館)
■『犠牲者120万人 祖国を中国に奪われたチベット人が語る 侵略に気づいていない日本人』(著:ペマ・ギャルポ /ハート出版)